【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が28日に発表した11月の国際収支(速報値)によると、11月の経常収支は68億8000万ドル(約5945億円)の黒字だった。
 今年2月から10か月連続で黒字となっている。今年に入って11月までの経常収支黒字額は409億7000万ドルで、韓国銀行の年間見通し(340億ドル)を70億ドル近く上回った。
 黒字幅が予想を超えた理由は、輸出が好調だったため。
 半導体・情報通信機器・液晶パネルの輸出が拡大し、鉄鋼製品・乗用車などが増加に転じたことが後押しし、輸出額は496億3000万ドルに達した。前年同期比5.9%の増加だ。
 地域別では東南アジア・中国・日本向け輸出が前年同期より増加した反面、欧州連合(EU)への輸出は減少に転じた。米国と中年米向けの輸出は減少幅が拡大した。
 輸入額は前月の429億8000万ドルから、11月は428億7000万ドルとわずかに減少した。原油・ガスなどの輸入が増加し、全体の原材料輸入は前年同期比で増加に転じ、消費財輸入も増加傾向を維持した。資本財は減少となった。
 11月全体の輸入減少規模がわずかな水準にとどまり、10月に続き11月も輸出より輸入が減る「不況型黒字」から抜け出す格好となった。
 商品収支黒字規模は、輸出好調で10月の51億7000万ドルから、11月には67億5000万ドルに増加した。

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