【ソウル聯合ニュース】韓国統計庁が27日に発表した北朝鮮の1人当たりの国民総所得(GNI)は韓国ウォン基準で133万ウォン(約11万円)、韓国は約18.7倍の2492万ウォンだった。
 北朝鮮の経済は昨年0.8%成長し、3年ぶりのプラス成長を記録した。1人当たりのGNIの南北格差は昨年の19.1倍から縮小した。
 北朝鮮の産業構造は韓国に比べ、農林漁業(23.1%)と鉱業(14.6%)の割合が高かった。製造業は21.9%、サービス業は29.4%と、韓国よりそれぞれ9.3ポイントと28.7ポイント低かった。
 対外貿易では対中依存度が高くなった。昨年の中朝貿易額は56億2900万ドル(約4821億円)となり、対外貿易で占める割合は前年比13.2%ポイントの70.1%に達した。対中貿易の割合が70%を超えたのは統計庁が統計を取り始めた2000年以降初めて。南北関係が冷え込み、韓国との貿易の割合が2009年の33.0%から2010年に31.4%、2011年に21.3%に下落した影響とみられる。
 貿易総額は韓国が1兆ドルを超えたのに対し、北朝鮮は63億ドルにすぎず、韓国が北朝鮮の約171.4倍に上っている。輸出は韓国が北朝鮮の約198.3倍、輸入は約149.8倍だった。
 一方、昨年の韓国の人口は4977万9000人、北朝鮮は2430万8000人となり、韓国が北朝鮮の2倍を超えた。期待寿命は北朝鮮の男性は65.1歳、女性は71.9歳で、韓国はそれぞれ77.5歳と84.4歳だった。
 エネルギー部門では、韓国の原油輸入量(9億2676万3000バレル)が北朝鮮(384万バレル)の約241.3倍に達した。発電設備容量は韓国が約11.5倍、発電量は約23.5倍だった。石炭の生産量は北朝鮮が2550トンで韓国(208万4000トン)の約12.2倍だった。
 道路の総延長は韓国が北朝鮮の約4.1倍、港湾荷役能力は約24.5倍、船舶保有トン数は約18倍だった。粗鋼生産量は韓国が6851万9000トン、北朝鮮が122万5000トンと約55.9倍の差があった。セメントと化学肥料は韓国がそれぞれ約7.5倍と約5.8倍多く、南北間の差が比較的に少なかった。 

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