【釜山聯合ニュース】韓国の釜山と日本の九州を結ぶ航空便と船便が激しい乗客誘致戦を繰り広げている。釜山-九州線は年間に100万人以上が利用する路線。格安航空会社(LCC)が新規就航や増便に対し、旅客船会社は運賃割引や目新しい観光商品の販売で対抗している。
 釜山の観光業界によると、釜山と九州間の旅行者が最も多く利用している交通手段は未来高速(釜山市)とJR九州が運行する高速船「コビー(ビートル)」で、昨年は41万9399人が利用した。これは航空便(大韓航空、アシアナ航空、エアプサン)の32万7000人より多い。またフェリー(33万5062人)も上回っている。
 ただ今年は航空便が高速船に迫っている。1~10月までの高速船利用者は33万2392人で、航空便は32万3162人。フェリーが29万8057人となっている。
 高速船は07年に60万8381人が利用したが、その後は減少が続いている。フェリーも07年の46万2726人をピークに減少傾向にある。
 一方、航空便の利用者は07年の13万278人から一昨年は33万8762人になるなど、増加している。
 航空便の利用者増はLCCの参入が後押しした。創業から4年のエアプサンは11月15日から釜山-福岡線の運行を1日1往復から2往復に増便。日本のスターフライヤーは7月から釜山-北九州線(1日2往復)を就航した。空の競争激化で釜山-九州線の航空券の価格は10万ウォン(7600円)台まで下がった。
 これを受け、旅客船会社は釜山港と博多港を2時間55分で結ぶ高速船の価格を通常(20万ウォン台)の半額以下にするなど、集客に力を注いでいる。また未来高速は福岡の旅行会社とタイアップして福岡県や長崎県を回る観光商品を売り出すなど、利用者誘致活動を展開している。

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