【シカゴ聯合ニュース】米国在住の韓国系の教授らが、独島主権問題に関する多様な観点をテーマにした国際学会を開催した。
 北米大学教授協議会は8日にウィスコンシン大学ミルウォーキー校(UWM)で、米国で活動する東アジアや国際紛争の専門家らによる発表や討論を行った。約50人が出席した。
 協議会のキム・ソンウン会長は「国際学界に独島問題への関心を喚起し、本質を考察する機会を提供すると同時に、紛争の平和的な解決策を模索するため」と、開催の趣旨を説明した。
 「独島領土紛争」についてのセッションでは、出席者の間で「韓国政府が日本の独島領有権主張に一層強力に対応すべき」という意見と「独島は歴史的に韓国の領土であることは自明。韓国が実質的に支配している状況において、むしろ沈黙を守るのが有利」との意見がぶつかり合う場面も見られた。
 2番目のセッション「独島問題の国家的な観点と解決策」に続き、「独島に対する政治的、象徴的、心理学的、戦略的、経済的観点」がテーマのパネル討論が進められた。討論者は、独島問題に対し韓国人が極端な民族主義行動を自制し、韓国の独島領有権の証拠などを長期的かつ冷静に周知する戦略がより効果的と強調した。
 協議会はこの結果をまとめ、独島研究に向けた学術資源として活用する予定だ。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0