【ソウル聯合ニュース】韓国政府の消息筋は9日、北朝鮮当局が脱出住民(脱北者)の取り締まりを大幅に強化したと伝えた。
 同消息筋は、このほど金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が「全土で針の落ちる音も把握しろ」と指令を出し、住民の動向に関する資料の提出を求めたと伝えた。
 金第1書記は昨年後半、脱北しようとする住民に対する射殺や家族への連帯罰則を指示したとされる。
 同筋によると、北朝鮮当局はこのほど、脱北者を逮捕した国境警備隊員に「金正恩栄誉賞」を与えることしたという。また公安機関の国家安全保衛部と人民保安部は中国公安の協力を受け、脱北者の強制送還や脱北者支援団体に対する妨害工作に力を入れている。国境地帯ではカメラを使うなど監視態勢を強化している。
 北朝鮮の取り締まり強化により、今年になって韓国入りした脱北者も減っている。10月までの入国者数は1203人で、通年では約1400人になるとみられる。昨年は2706人だった。2000人を下回れば、2006年以来となる。

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