【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)と企画財政部は4日、韓国と中国の通貨スワップ資金(限度額64兆ウォン、3600億元)を貿易代金の決済に活用する制度を年内に導入すると明らかにした。
 通貨スワップを締結すると、両国の中央銀行は相手国の銀行に口座を設けて自国の通貨を入金する。
 韓国銀行にある中国人民銀行の口座には3600億元が入っているが、これを国内市中銀行を介して輸入企業に貸し付け、貿易代金の決済に充ててもらうというわけだ。韓国企業と取引する中国の輸出企業は、人民元で代金を受け取ることになる。同様に、韓国の輸出企業が中国に輸出した場合はウォンで代金を受け取ることができる。
 ウォンや人民元で貿易代金を決済するようになれば、ドル建て決済に伴う為替リスクが軽減されるほか、韓中政府がそれぞれ推進するウォンと元の国際化にも役立つと期待される。これまで、韓中貿易の決済は95%がドル建てで行われていた。
 企画財政部は制度の活性化に向け、関連規定も見直す。非居住者間のウォン建て資本取引は韓国政府への申告が必要だが、中国人民銀行から中国市中銀行へのウォン建て融資を円滑にするため、通貨スワップ資金の融資に限り申告を免除する方針だ。

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