北朝鮮のロケット「銀河3号」(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮のロケット「銀河3号」(資料写真)=(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイル発射実験を10日から22日の間に行う計画を、米国に通知していたことが分かった。
 現地の外交筋は2日、「北朝鮮がニューヨークチャンネルを通じ、米国側に通告したと聞いている」と話した。公式発表直前、または発表とほぼ同時に通告したという。
 ニューヨークチャンネルとは、米国務省のハート6カ国協議担当特使と国連北朝鮮代表部の韓成烈(ハン・ソンリョル)次席大使を中心とした非公式の外交ルートを指す。
 同外交筋によると、北朝鮮の通告は具体的な内容が盛り込まれておらず、発射計画を簡単に説明したものだったようだ。
 北朝鮮の発射予告を受け、米国務省は1日、報道官の声明を発表した。ヌランド報道官は「北朝鮮の『衛星』打ち上げは、域内の平和と安保を脅かす、非常に挑発的な行為となる」とし、直ちに中断するよう求めた。弾道ミサイル技術を用いた発射行為を北朝鮮に禁じる国連安全保障理事会決議に、真っ向から違反するものと批判した。
 この外交筋は「2期目のオバマ政権発足を控えるこの時期、国際社会の引き止めにもかかわらず北朝鮮がミサイル発射を予告したのは、米朝関係よりも内部要因を重視しているため」との見方を示した。米朝関係が悪化する可能性もあるとした。
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