【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は9日、韓国軍が弾道ミサイル射程距離を延長することで米国と合意したことについて強く反発した。
 朝鮮中央放送や平壌放送などによると、北朝鮮国防委員会の報道官は同日に出した声明で、「今回のミサイル政策宣言は朝鮮半島情勢を緊迫させ、北侵戦争の導火線に火をつけることだ」と主張した。また、「オバマ政権は傀儡(韓国)がミサイル政策宣言ということを公開すると、それが最も均衡的かつ明確な対応で、絶対的に適当な措置との立場を表明した」と米国を非難した。
 報道官は「米国の対朝鮮敵対政策が傀儡のミサイル政策宣言でより明白になった以上、わが軍隊と人民は変わりなく米帝国主義侵略者を消滅するため、最後まで戦う」と強調した。
 韓国は7日、米国との覚書で300キロに制限されている韓国軍の弾道ミサイル射程を800キロに延長し、射程550キロミサイルの弾頭重量は1000キログラムに、300キロミサイルは2000キロに拡大することで合意したと発表した。韓国中部から発射すれば、北朝鮮全域が射程圏に入ることになり、北朝鮮の反発が予想されていた。

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