【ソウル聯合ニュース】韓国企業のスマートフォン(多機能携帯電話)向け無料メールアプリアプリケーション「TICTOC」が、早ければ今月末に米国でサービスを開始する。
 TICTOCを運営するSKプラネットの関係者は8日、「米国で今月末か遅くとも来月中旬までに、基本ソフト(OS)『アンドロイド』と『iOS』搭載スマートフォン向けにTICTOCをリリースする計画」と明らかにした。
 米国に現地法人を設立し、今月2日にはシンガポールでテスト版もリリースした。TICTOCの強みである通信速度の速さを前面に押し出す計画だ。
 同サービスは昨年7月に韓国でリリースされ、5か月で1000万人の加入者を集めた。しかし、韓国の無料メールサービス市場にはカカオの「カカオトーク」やNHNの「LINE(ライン)」、ダウムコミュニケーションズの「マイピープル」もあり、すでに飽和状態だ。
 今年4月、TICTOCの開発会社マッドスマートを買収したSKプラネットは、韓国でのシェア拡大は限界があると判断。まず米国など世界市場を攻略してから、韓国市場への影響力を増す戦略に転じたもようだ。 
 SKはかつて、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Cyworld(サイワールド)」の米国進出が失敗に終わっている。早すぎた進出が敗因と分析された。SKプラネットは米国の無料メール市場が2~3年後に成熟すると見込む。早い時期に進出し、事業の準備を着実に進めながら徐々に攻略したい考えだ。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0