【ソウル聯合ニュース】北朝鮮脱出住民(脱北者)を装い韓国に潜入し拘束された北朝鮮国家安全保衛部所属の工作員が、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男、金正男(キム・ジョンナム)氏を暗殺するよう指令を受けていたことが27日、明らかになった。
 韓国の検察などによると、この工作員は公安当局の取り調べに対し、中国で活動していた2010年7月に保衛部から「金正男を捜し出して暗殺しろ」という指令を受けたと供述したという。
 しかし、指令の実行に失敗したため、北朝鮮に向け非難ビラの散布を行っている自由北韓運動連合代表の朴相学(パク・サンハク)氏に接近するよう新たに指令を受け、韓国内に潜入した。
 この工作員は10数年前、国家安全保衛部から中国にいる韓国出身の主要人物の動向や脱北者情報を収集し報告するよう指令を受け、北朝鮮から中国に渡った。その後、今年6月に韓国内の脱北者の動向や情報収集のため脱北者を装い韓国に入国。国家情報院での調査過程でスパイであることを自白したため、12日に逮捕された。

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