【東京聯合ニュース】韓国の大手酒類メーカー、ハイト真露が日本の焼酎製造工場の買収を検討していることを明らかにした。
 同社日本法人、JINRO(眞露ジャパン)の楊仁集(ヤン・インジプ)社長は20日、東京本社で記者会見し、本格焼酎(乙類焼酎)の製造技術を習得し、商品展開の幅を広げるため、日本の製造工場が必要だとの考えを示した。
 楊社長は、もともと2009年に工場を買収する計画だったが、為替レートの問題などで延期したと明かした。現在も買収先を探しているものの、まだ見つかっていないという。買収規模は10億円程度を考えている。
 独島問題などで緊張する韓日関係については、私見としながら「企業家の立場としては残念」と語った。
 以下は一問一答。
 ――真露ジャパンが力を入れるマッコリ(韓国伝統の濁り酒)の主なターゲットと流通ルートは。
 「女性を主なターゲットとして開発した。全て日本の流通チャンネルで流通している。2010年3月から日本全国で販売を開始した。マッコリの輸出は2010年に前年比2.5倍となり、昨年も同2倍以上増加した。新たなジャンルが生まれたようだ」
 ――日本ではハイトビールを見かけないが。
 「ビールは焼酎と戦略が異なる。流通企業のプライベートブランド(PB)として輸出している。ブランド力がなく、ハイトが認められるのは容易ではない。小麦ビールはドイツ、大麦ビールは日本が一番だというのが個人的な考えだ。もちろん、われわれが日本より技術が低いということではない。日本の消費者に対し品質で勝負するため、まずは積極的にPBに応じている」
 ――韓国と異なる日本の酒類のトレンドは。
 「韓国では焼酎をストレートで飲むが、日本では水で割って飲むほか、大容量を安く買って家で少しずつ飲む。そのため大容量のペットボトルなどが家庭用市場で売れている」

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