【済州聯合ニュース】韓国の済州島で6日に開かれた世界自然保護会議の開会式後、国内外の参加者約4000人はレセプションが行われる会場までの約1.6キロを歩いて移動した。環境に優しい会議を実現しようと、組織委員会が提案したという。  
 韓国環境部によると、1万人以上が参加する会議期間中、約2000トンの二酸化炭素(CO2)が排出されるとみられる。韓国の1日平均の排出量140万トンの0.14%に当たる。
 世界の環境問題について意見交換する会議だけに、主催する国際自然保護連合(IUCN)と参加者は二酸化炭素などを削減するためにさまざまな努力を行う。
 会議では紙の代わりに組織委員会が提供したタブレット型端末を使用する。IUCNの事務総長は記者会見で、「すでに1000キログラムの紙を節約した」と述べた。組織委員会は移動手段として、シャトルバスやハイブリッド車(HV)20台、電気自動車(EV)100台、自転車200台を用意した。
 会場にはガラスの壁面に断熱素材を設置したほか、エレベーターとエスカレーターを省エネ型に変え、エネルギー使用量を30%削減した。年間71万7000キロワットの電力を生産できる太陽光発電施設を設け、試験運転している。
 IUCNは移動距離に比例し、各国に二酸化炭素の排出枠を割り当て、インドネシア・ボルネオの山林に苗木を植えるようにした。

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