【ソウル聯合ニュース】韓国外交通商部は31日、コロンビアとの自由貿易協定(FTA)に仮署名したことを明らかにした。6月にFTA締結交渉が妥結した両国は今後、協定の早期発効に向け、国内での手続きなどを進める。
 FTAが発効すれば、韓国はチリとペルーに続き、中南米3カ国との間の関税障壁が撤廃されることになる。3カ国は中南米人口の16.2%、国内総生産(GDP)の13.4%を占めている。
 コロンビアは米国など世界18カ国とFTAを締結している。アジア諸国とFTAを結ぶのは初めて。
 地政学的に北中米と南米を結ぶコロンビアは人口4600万人、GDP3200億ドル(約25兆円)と、中南米で3番目に大きい市場となっている。石油埋蔵量は19億バレル、天然ガスと石炭の埋蔵量はそれぞれ113億立方メートル、4800万トンの資源国。今後、韓国企業のエネルギー、資源開発事業への進出が見込まれる。
 両国の2011年の貿易額は20億ドルだった。韓国の貿易黒字は12億ドルとなっている。韓国の主要輸出品は自動車、自動車用部品などで、輸入品はコーヒーや原油などだ。
 両国はFTA交渉で韓国製品の96.1%、コロンビア製品の96.7%の関税を10年以内に撤廃することにしている。コメや牛肉など151品目は対象外となった。

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