IFAで会見する尹富根社長=(聯合ニュース)
IFAで会見する尹富根社長=(聯合ニュース)
【ベルリン聯合ニュース】サムスン電子のテレビ事業部門責任者、尹富根(ユン・ブグン)社長は30日、欧州最大の家電見本市「IFA」が開催されるベルリンで記者団に対し、次世代テレビとして関心の高い有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビを10~12月に発売する方針を再確認した。

 有機ELテレビは反応速度が液晶より1000倍以上速い発光ダイオードが搭載され、高画質を実現する。光源(バックライト)が要らず、薄型で電力効率も高いため、「夢のテレビ」と呼ばれる。
 尹社長は今年の薄型テレビの世界販売台数は昨年比で15%増の5000万台を達成できると見込んだ。「テレビを含む全製品で市場の平均成長率以上に伸びることが目標」と語る。
 LG電子が発売したハイビジョンテレビの4倍の解像度を持つ「4K」テレビについては、「(発売の)準備はしているが、関連コンテンツが商用化されていないため、市場の状況をみている」と述べた。
 テレビ市場の展望に関しては「次の市場は有機EL。まだ初期段階だが当面続くと思う。その次は透明液晶になるだろう」との見通しを示した。
 尹社長はスマートテレビとスマートフォン(多機能携帯電話)の競争力を活かし、来年までに欧州市場で全製品のシェア1位を目指す考えを明らかにした。また、2015年までに生活家電分野で世界首位を獲得するとの目標を掲げた。

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