【ソウル聯合ニュース】DPA通信によると、国際原子力機関(IAEA)は30日、北朝鮮が寧辺核施設で進めてきた実験用軽水炉の建設工事が大きく進んだと明らかにした。
 IAEAはこの日公表した報告書で、「軽水炉の建屋上部にドームが設置された。内部に機器設備を設置した可能性があり、冷却システムは既に備えた状態で、これは重大な進展」と指摘した。
 北朝鮮は2003年に核拡散防止条約(NPT)を脱退し、2009年にIAEAの査察団を国外追放している。これを受け、IAEAは衛星を通じ監視を続けてきた。
 米民間研究機関・科学国際安全保障研究所(ISIS)が6月初めに公開した衛星写真では軽水炉の建屋上部にドームは確認されなかった。ただ、英軍事週刊誌のジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーは21日、6日に撮影された衛星写真を分析した結果、ドームが設置されたことを確認したと報じている。
 北朝鮮は軽水炉について発電用と主張しているが、国際社会は核兵器に使われる核物質をつくる目的で建設するものと疑っている。

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