【ソウル聯合ニュース】製造業の景況判断指数が全体的に下落し、とりわけ中小企業の景況感指数が次第に悪化している。
 韓国銀行(中央銀行)が30日に発表した8月の企業景気実査指数および経済心理指数(ESI)によると、製造業のうち、中小企業の景況判断指数(BSI)は69となり、前月より3ポイント下落した。中小企業BSIの下落は4か月連続で、2009年5月(69)以来初めて70を割り込んだ。
 BSIは消費者心理指数(CSI)と同じく、基準値の100を超えると企業の景況感が過去の平均を上回ったことを意味し、100未満ならその逆となる。
 大企業のBSIは前月より4ポイン上昇の74を記録したが、依然不振にあえいでいる。ただ、韓国銀行関係者は「大企業のBSIが改善したのは7月に過度に冷え込み、中小企業より悪化した状況がやや解消されたとみることができる」と説明した。
 製造業のBSIは1ポイント上昇の72を記録した。8月の売上高BSIは前月より1ポイント下落の87で、生産BSIは4ポイント下落の86となった。稼働率BSIは83、資金事情BSIは81と、それぞれ3ポイント下落を記録し、今後企業生産が鈍化する可能性を示した。
 非製造業のBSIは前月より1ポイント下落の66となり、2009年3月(60)以来の低水準を記録した。
 一方、8月の経済心理指数(ESI)は前月比2ポイント下落の90となり、2009年4月(88)以来の低水準となった。ESIはBSIとCSIを組み合わせた指数で、企業と消費者を含めた民間の景況感を総合的に把握できる。2003年1月から2011年12月までの平均を100とする。

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