LGの55インチテレビ=(聯合ニュース)
LGの55インチテレビ=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】世界テレビ市場トップ2社のサムスン電子とLG電子が、下半期も激しい主導権争いを繰り広げる見通しだ。
 当面は、高画質、薄型、省電力が特長で次世代のテレビ技術とされる有機ELテレビの動きが注目される。両社は上半期に55型の量産モデルを相次ぎ公開し、年内の量産開始を宣言した。肝心のパネルの歩留まり問題と不況による市場の冷え込みのために、計画通り量産に入れるか不透明な状況だが、どちらか一方が量産を開始すれば、もう一社も引くことはできないとみられる。
 こうした中、LG電子製品のパネルを担当するLGディスプレーの韓相範(ハン・サンボム)代表は22日、「有機ELテレビの年内発売を目指し、大詰めの作業に入った」と明らかにした。業界では、同社がパネルの歩留まりを量産が可能な水準まで向上させたとみている。
 また、LG電子がパネルの画素表示として、コストが相対的に低く大型パネル生産に適したWRGB方式を採用しているのに対し、サムスン電子はスマートフォン(多機能携帯電話)向けの小型パネル生産に用いられる従来のRGB方式とされる。業界の一部では、サムスン電子がまず同方式で量産を開始してからWRGB方式に移行するとの見方もある。
 テレビの大型化競争も再び過熱するか関心を集める。LG電子はこの週末、世界最大の84型の超大型スーパーハイビジョンテレビを韓国で発売する。同社は昨年、72型の3D(立体)テレビを発表したが、サムスン電子は今年、これを上回る75型のスマートテレビを出した。
 サムスン電子関係者は「80型台のスーパーハイビジョンの技術も保有している」と話すが、まだ市場成長が見込めないとして判断し、即時の製品化には慎重な姿勢だ。
 両社は昨年初めには3Dテレビの技術方式をめぐり互いに優位性を主張し、中傷合戦にまでなった。
 まずは今月31日からドイツ・ベルリンで開幕する欧州最大の家電見本市「IFA2012」での両社の出方が注目される。

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