【ソウル聯合ニュース】韓国知識経済部は1日、7月の輸出は前年同月比8.8%減の446億ドル(約30兆7900億円)、輸入は5.5%減の419億ドルだったと明らかにした。
 輸出の減少幅は2009年10月以来で最大となった。貿易黒字は27億ドルと前月(49億6000万ドル)を大きく下回った。1~7月の貿易額は6262億ドルで、前年同期と同水準だった。
 知識経済部は7月の輸出が大幅に減少したことについて、船舶の輸出減少や世界経済の低迷などが響いたためと分析している。船舶の輸出額は昨年7月の49億ドルから21億ドルに落ち込んだ。
 鉄鋼(20.2%減)や石油化学(22.3%減)など、中間財の輸出が需要減少や単価下落などの影響で大きく低下したほか、生産工場の海外移転などにより無線通信機器の輸出も34.7%減少した。
 自動車は5.3%減、石油製品は12.2%減となった。液晶パネル(LCD)は6.7%増、一般機械は3.5%増となるなど、一部品目は小幅増加した。
 内需の不振で輸入は5か月連続で減少した。原材料は価格上昇などで28.5%増えたガスを除き、主要品目の輸入が減った。とりわけ原油は輸入量が伸びたが、価格下落により輸入額は7.6%減少した。月ベースの輸入額は今年に入って最低水準を記録した。
 知識経済部は主要国の状況や企業の景況感などから、7~9月期以降も輸出が大幅に回復するのは難しいとの見通しを示した。 

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