【ソウル聯合ニュース】日本で古くから信仰されてきた宗教「神道」は、新羅時代初期に日本に渡ったとされる新羅の王子、天日槍(アメノヒボコ)により始まったとする主張が韓国で提起された。
 国際脳教育総合大学院のホン・ユンギ碩座教授(寄付金で研究活動をするよう大学が指定した教授)は来月9日、「北東アジア古代史における共通分母の発掘」をテーマに開かれる国際学会で、「檀君神道と天日槍王子の太陽神信仰の日本伝来研究」と題する研究論文を発表する。
 ホン教授はこの論文で、福井県にある気比神宮の主祭神は伊奢沙別命であり、これは新羅の天日槍を指しているとし、「新羅の天日槍王子は日本の人格神となった初の韓国人人格神だ」と主張した。
 「日本書紀」によると、天日槍王子は第11代天皇・垂仁天皇のころに日本へ渡り、熊神を神主として祭った祭壇・熊の神籬(ひもろぎ)や赤石などを垂仁天皇の元へ持参したとされる。
 ホン教授は、天日槍王子が日本の先住民に進んだ稲作や鉄の技術と併せ、熊の神籬を通じて檀君天神信仰の文化を伝えたとし、熊の神籬は日本の神道の始まりになったと主張している。

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