【ソウル聯合ニュース】河今烈(ハ・グムヨル)大統領室長は30日、3月に中国で身柄を拘束され今月20日に釈放された北朝鮮人権運動家の金永煥(キム・ヨンファン)氏が拘束中に電気拷問を受けたと主張したことと関連し、「政府は、可能な全ての措置を講じる」との考えを示した。国会運営委員会の全体会議で述べた。
 北朝鮮民主化ネットワーク研究委員を務める金氏は25日の記者会見で、拘束中に過酷な扱いを受けたと述べたものの具体的な内容には触れなかったが、金氏の知人が27日、金氏が先月11日の2回目の領事面談で、電気棒(スタンガン)による拷問を加えられたと話していたことを明かにした。
 与党セヌリ党議員の「駐中韓国大使の一時帰国など積極的な措置を取る必要がある」との指摘に対し、河室長は、「拷問があったとの報道について政府や青瓦台(大統領府)は深刻に受け止めている」と述べた。その上で、「政府ができる限りのことを尽くして中国政府を通じ明確な事実関係を明らかにしようと努力している」と説明した。
 同問題を国連に提起することについては、「政府内でまだ論議されていないが、韓国国民や人権団体関係者の生命と安全を保護するために政府は全力を尽くす」と述べた。

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