【ソウル聯合ニュース】高速無線通信「LTE」の加入者数で世界1~3位を占める米国のベライゾン・ワイアレス、韓国のSKテレコム、日本のNTTドコモ。
 6月末のベライゾンの加入者数は980万人、SKテレコムは340万人、NTTドコモは330万人となり、世界のLTE加入者数2745万人の60.4%を占めている。
 3社のLTE戦略を分析すると、いずれも加入者に映画や放送、ゲームなど、多様なコンテンツを無料か低価格で提供していることが明らかになった。 
 3社はLTE網と端末機の販売拡大を基本政策とし、LTEの活用度を高める戦略で差別化を図っている。
 SKテレコムは4月、月に2万ウォン(1400円)相当の映画やドラマ、ゲーム、電子ブックなどのコンテンツを無料で配信するサービスを導入、3か月で550万件のダウンロードを記録した。
 ベライゾンはLTE加入者に有料ゲームや9.99ドル(約800円)の北米アイスホッケー、NHL試合情報アプリケーションを無料で提供している。また、動画ストリーミングサービスを通じ、月額10ドルで100のメディアチャンネルを配信している。
 NTTドコモはLTE加入から5か月間、ハイビジョン(HD)ストリーミングを月7ギガバイト内で無料提供するプロモーションを展開したほか、クラウド型ゲームサービス「ジークラウド」を運営している。
 3社は自国で最多の加入者数を確保していることから、人気コンテンツの事業者と提携を結び、コンテンツ普及に有利な位置を占めている。
 SKテレコムはゲーム大手のネクソンやネオウィズインターネット、NHNと提携し、LTE向けのネットワークゲームを初めて発売する予定だ。
 ベライゾンはEAやゲームロフトなどのゲーム会社、ABCなどのテレビ局とコンテンツを提携することにした。
 NTTドコモはNHNジャパンとジークラウドを運営しているほか、オンライン動画配信サービス「Hulu」を運営するフールージャパンと提携している。
 SKテレコム関係者は「3社以外も世界の移動通信会社がコンテンツ確保に向けた競争に乗り出している。特に、LTEを有線網の代替材料としてサービスしていた欧州企業の変化が目立つ」と述べた。

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