【ソウル聯合ニュース】韓国の輸出環境が上半期(1~6月)に急激に悪化し、下半期の輸出見通しも下方修正された。
 知識経済部は29日、ソウル市内で輸出入動向を点検する会議を開き、主要輸出企業や関連協会、シンクタンクなどが出席した。
 同部の趙石(チョ・ソク)第2次官は「上半期はユーロ圏の債務危機と中国の景気低迷に対する懸念を受け、輸出が予想より大きく伸び悩んだ」と指摘し、主要国の景気回復が年初の予想より遅れ、国内企業の景況感も悪化していると説明した。
 産業研究院は下半期にも輸出入は低迷し、今年の輸出増加率は3.0%、輸入増加率は5.2%、貿易黒字は201億ドルと予想値を下方修正した。
 自動車業界は欧州債務危機、中国の新車登録制限、ブラジルの工業税引き上げ、世界的な競争激化などで下半期の輸出増加率が低迷すると予想された。
 欧州債務危機の直撃を受けた造船業界は、上半期より輸出額が多少減少するとみられる。石油化学業界は緩やかな成長ペースを維持するものの、単価の下落により増加率は大きく落ち込むと予想された。
 鉄鋼業界は昨年と同水準の輸出額を維持、半導体とディスプレー業界は上半期より改善するとみられる。

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