大宇造船海洋が建造した船舶=(聯合ニュース)
大宇造船海洋が建造した船舶=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】欧州債務危機の影響による世界的な景気低迷が懸念される中、韓国企業の下半期の業績も悪化する見通しだ。
 欧州からの受注が多い造船業界では大宇造船海洋、現代重工業、サムスン重工業の「ビッグ3」などの業績が今年は大きく落ち込んでおり、下半期も好転しそうにない。
 電機・電子業界もスマートフォン(多機能携帯電話)で善戦しているが、「五輪特需」が期待されたテレビの売り上げなどが振るわず、業績が予想に届かないと予想される。
 自動車業界は内需不振が続き、中国やインドなどの新興市場でも下半期は販売が伸び悩むと見込まれ、年明けに立てた目標の達成は難しくなっている。韓国自動車産業研究所はこのほど、下半期の成長率が年初の7%を大きく下回る4%になると予想した。
 鉄鋼業界では最大手のポスコが経営悪化を見込み、超緊縮予算を編成する方針だ。特に重要で急ぐ必要のない投資については、時期を調整する。また、現金資産の確保にも乗り出す計画だ。
 韓国産業界の業績は、例年と同様、下半期の業績が上半期を上回ると予想されていたが、今年は世界景気の先行きが不透明で好材料が少ない。業績の下方修正を見込み、リストラの準備を進めている企業もある。

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