【ソウル聯合ニュース】韓国貿易協会の国際貿易研究院が28日に発表した報告書によると、今年の貿易収支は228億ドル(約1兆8167億円)の黒字となり、前年(308億ドルの黒字)に比べ25.9%減少すると予想された。
 輸出額は前年比2.4%増の5685億ドル、輸入額は同4.1%増の5457億ドルと見通した。輸出と輸入の前年比伸び率は昨年(輸出19.0%、輸入23.3%)を大きく下回る。
 債務危機の拡大が懸念される欧州連合(EU)向けの輸出が船舶やIT製品を中心に不振が続く。品目別では船舶と無線通信機器の輸出が大きく落ち込む見通し。
 一方、下半期にはロンドン五輪開催を受け液晶パネル(LCD)や一部家電製品で好調が予想されるほか、自動車や自動車部品、石油製品の輸出も増加するとみられる。ただ、上半期に比べると伸び率は鈍化すると予想した。
 国際貿易研究院は「EUの景気低迷の余波が米国など先進国に拡大した場合、下半期の世界の貿易環境は上半期よりも悪化する」と予測した。

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