政府は欧州債務危機など対外環境が悪化する中、韓米、韓国・EU間FTAが韓国経済を下支えする役割を果たしたと指摘した。
輸出では、FTA発効の恩恵を受けた品目の輸出増加が目立った。韓米FTA発効から今月15日までの3か月間の全輸出が前年同期比2.5%減少する一方、対米輸出は同8.4%増加した。
特に自動車部品、石油製品などFTAの関税引き下げ対象品目は輸出が同16.8%増加し、関税が据え置かれた品目の増加率(3.8%)を上回った。
一方、米国からの輸入は全体で6.3%減少したものの、FTAによる関税引き下げ品目では同4.2%増加した。輸入増加が目立ったのは飼料(26.0%)、オレンジ(34.8%)、クルミ(86.2%)、アーモンド(69.8%)など。
FTAの輸出入活用率も韓米が輸出59.2%、輸入51.4%、韓国・EU間では輸出79.8%、輸入57.3%となり、すでにFTAを締結している他国との活用率より高かった。
また、FTAの効果と断定はできないものの、米国とのFTA発効から5月末までの外国人投資誘致は前年同期比35.0%増加した。中でも新規投資が同225.0%増加した。
政府関係者は「国際通貨基金(IMF)は今年下半期(7~12月)の韓国経済について韓米および韓国・EU間FTAの効果でゆるやかな成長が続くと見通した」と説明した。
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