国務省は24日に発表した2011年版の人権報告書で、北朝鮮の人権状況を「依然として極めて劣悪な状況」と評した。
さらに、現地の外交筋は29日、国務省のキング北朝鮮人権担当特使が韓国と日本の来月訪問を推進していることを明らかにした。同筋は「最近の北朝鮮の民生・人権問題を重視する米政府の政策意志が反映された外交日程」と説明した。北朝鮮の人権実態と、これに対する米政府の立場などを伝えるものとみられる。
また、キング特使は7月初めには中国を訪れるようだ。その場合、中国に拘留されている北朝鮮脱出住民(脱北者)の強制送還問題などを取り上げる可能性が大きい。米国は人権報告書でもこの問題に言及している。
米国では政府だけでなく議会や非政府組織(NGO) なども脱北者強制送還や政治犯収容所問題を集中的に取り上げるなど、北朝鮮人権問題を批判する世論が高まっている。キング特使は今月29日にベルギー・ブリュッセルで開かれた欧州議会の人権小委員会に出席し、北朝鮮人権の実態や米政府の立場などを説明した。
Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0