【ソウル聯合ニュース】米国と韓国の特殊部隊員がパラシュートを使って北朝鮮内に潜入し地下軍事施設に関する情報収集などの偵察に当たっていたという報道に関連し、在韓米軍の報道官は28日、「間違って引用された内容」として全面否定した。AFP通信が伝えた。
 先週米フロリダで開催された会議後の記者会見で在韓米軍特殊部隊のニール・タリー司令官が発言した内容を伝えた一部の報道内容について、報道官は「完全に文脈から外れた内容。引用文自体がでっち上げられたもの」と強く否定した。
 在韓米軍司令部も、いくつかのメディアがタリー司令官の発言と完全に異なる内容を報道したと指摘。韓米両軍がパラシュートで北朝鮮に侵入したことはないと強調した。
 韓国国防部の関係者も「1972年の南北共同声明以降、北朝鮮に工作員を送った事実はない」として、それ以前にもパラシュートで北朝鮮に潜入したことはないと報道を否定した。
 米の外交専門誌ディプロマットのウェブサイトによると、タリー司令官は、北朝鮮が朝鮮戦争以降に数千個の地下トンネルを掘ったと指摘。トンネルの構造物全体が隠されており、米軍の衛星でも捉えられないため、韓米の特殊部隊員が特別偵察活動のため北朝鮮に送られたと述べたという。

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