【ソウル聯合ニュース】米国でBSE(牛海綿状脳症)感染牛が発見された問題で、青瓦台(大統領府)は29日、検疫を中断ぜずに強化する方針で臨むとあらためて明らかにした。
 韓国では最大野党の民主統合党が事実上の輸入禁止となる検疫の中断を求めているほか、連日メディアでも同問題が報じられている。これについて、青瓦台の崔今洛(チェ・グムラク)広報首席秘書官は「現時点では、検疫を強化することで十分だと判断している」と話した。
 ただ、30日に米国に出発する官民合同の現地調査団による調査などを踏まえ、「状況が変化すれば、再度判断する」と述べた。
 政府は人員と装備をフル稼働させ米国産牛肉の検疫に当たっており、検疫率はBSEが確認される前の3%から50%にまで高まった。
 BSE問題が韓国で大きな反響を呼んでいる背景には、李明博(イ・ミョンバク)大統領が米国産牛肉の輸入再開を政権スタート直後に進めたことがる。韓国では大規模な反対集会が起こり、政権支持率は急落した。当時、韓国政府は米国でBSEが発生した場合、輸入即時中断などの措置を取ると約束した。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0