【ソウル聯合ニュース】日本産の水産物から放射性物質が検出されるケースが増えていることを受け、韓国農林水産食品部は飲食店の水産物原産地表示対象にスケトウダラとサバを追加することを検討していることが14日、分かった。また、食への不安を払拭(ふっしょく)するため、放射性セシウム基準値の厳格化も検討している。
 農林水産検疫検査本部によると、昨年4月から今月2日まで、セシウムが検出された日本産水産物は1030トンに達する。このうち、85%に当たる881.3トンは今年に入ってから検出された。
 魚種別では冷凍サバが750.8トンで最も多く、次いでスケトウダラが124.4トン、ブリが4.8トン、イシダイが1.3トンの順だった。
 4月11日から施行される飲食店の水産物原産地表示制の対象はヒラメやマダイなどの6種類となっている。
 一方、韓国政府はセシウムの基準値を現行の1キロ当たり370ベクレルから大幅に厳格化することを検討している。
 日本は4月から食品中に含まれるセシウムの基準値を100ベクレルにする方針だ。韓国政府は基準値を日本と同様の水準にすることも視野に入れている。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0