公認候補名簿の発表を強く批判する金鍾仁氏=28日、ソウル(聯合ニュース)
公認候補名簿の発表を強く批判する金鍾仁氏=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国与党セヌリ党の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員は28日、4月に行われる総選挙(国会議員選挙)の同党公認候補選定をめぐり、李明博(イ・ミョンバク)派議員が含まれる公職者推薦委員会の第1次公認候補名簿の発表を強く批判した。
 金委員は同日国会で開かれた非常対策委員会政策刷新分科会議で、前日に公薦委員会委員長が会議の途中に退出して名簿を発表したことについて、「通常の組織としてはあり得ない」と強調。朴槿恵(パク・クンヘ)非常対策委員長についても「態度が非常に曖昧」と批判した。
 さらに、非常対策委員会がほとんど機能していないとして、「数日後に立場を明らかにする。この辺りで終わりにするのが良いだろう」と述べ、委員を辞任する考えを示した。金委員の辞任に他の委員も同調する可能性もあり去就に注目が集まる。
 金委員は元民主党議員だが、朴槿恵氏が党の刷新のため非常対策委員に迎え入れた。セヌリ党の骨格といえる政治大綱から「保守」表現の削除を提唱するなどして、保守団体から強い反発を受けることもあった。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0