【ソウル聯合ニュース】銀行の現役支店長が北韓(北朝鮮)学の博士課程を修了したことが話題を呼んでいる。
 博士号を取得したのは、国民銀行のソウル・漢江路支店の金熙チョル(キム・ヒチョル)支店長。金支店長は17日に東国大学で開かれた学位授与式で博士号を取得した。韓国の銀行員としては初めての「北朝鮮博士」となった。
 これまで大学(英文学)や経営学修士(MBA)など北朝鮮と関係のない学問を積んできたが、「人とは違うことがしたい」と東国大学の博士課程を専攻した。
 午後6時に業務を終えてから講義室に急いで移動し、授業を受けた。部下たちに申し訳なく思い、午後9時の授業終了後に銀行に戻って仕事をしたこともある。レポートの提出やテストの時は眠れない日が続いたが、必死の思いで3年間の課程を修了した。修了論文のテーマは「朝鮮半島の統一費用に関する研究」だった。
 論文では、既存の統一コスト算出や財源確保の方法を整理。財源確保については「統一商品券」の発行というユニークなアイデアも示した。
 「南北統一が達成された時には、平壌支店の支店長になりたい」。まだ統一への道は見えないが、民族の悲願が現実に成る日を夢見て、熱心に研究を続ける。

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