事情聴取が行われた国会議長公邸=19日、ソウル(聯合ニュース)
事情聴取が行われた国会議長公邸=19日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】与党ハンナラ党(現・セヌリ党)の2008年の党代表選をめぐる買収疑惑を捜査しているソウル中央地検は19日、朴ヒ太(パク・ヒテ)国会議長を事情聴取した。検察は検事3人を国会議長公邸に送り、午前10時から約14時間にわたり聴取した後、この内容を基に陳述調査を作成。朴氏は20日午前1時30分ごろ、調書に署名した。
 検察は特に、党代表選直前に選挙本部ぐるみで現金ばらまきの指示があったか、朴氏がこれを知りながら黙認していたかなどを集中的に調べた。これに対し朴氏は、現金入り封筒の慣行について聞いたことがあるだけで、実際に配布に関わった事実はないとして、一連の疑いを強く否定したもようだ。
 検察はこのほか、同党の高承徳(コ・スンドク)国会議員室に現金300万ウォン(約21万円)が入った封筒を届けるよう指示したことがあるか、事後でも報告を受けたか、ソウル・恩平甲地区の党員協議会の幹部らを取り込む目的で、同党の安秉龍(アン・ビョンヨン)党協委員長が区議員らに2000万ウォンを渡したことについても介入がなかったかを追求した。朴氏は、今回の事件が取りざたされるまで、現金入り封筒が渡されていた事実を知らず、海外歴訪から帰国後に関係者から話を聞いて初めて知ったと答えたようだ。
 検察は聴取結果を検討した上で、朴氏と、当時、朴氏陣営の状況室長を務めていた金孝在(キム・ヒョジェ)前青瓦台(大統領府)政務首席秘書官ら関係者に対する措置を決定し、今週にも事件の捜査結果を発表する予定だ。

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