【ソウル聯合ニュース】15日のソウル株式市場で、サムスン電子の株価が過去最高値を更新した。
 サムスン電子の株は、前日比5.09%上昇の113万5000ウォン(約7万9350円)で取引されている。取引開始直後に外資系証券会社の窓口を通じ多額の買い注文が入り、株価は一時113万8000ウォンまで急騰。先月30日に記録した場中の最高値(113万ウォン)を塗り替えた。
 サムスン電子の株価を押し上げたのは、同社が業績不振の液晶パネル(LCD)事業部の分社化を検討しているとのニュースだ。LCD事業部は昨年10~12月期に2000億ウォン以上の赤字を出したとみられており、事業部が分社化されれば同社の一時的な業績改善が見込まれる。
 また、ライバルとなる日本半導体大手のエルピーダメモリが前日、半導体事業を継続できるかどうか不確実だと明らかにしたことも、サムスン電子には追い風となったようだ。
 サムスン電子の事業構造再編をめぐっては、さまざまな意見が出ている。同社はLCD事業部を切り離し、サムスンモバイルディスプレー(SMD)と合併することを検討しているとされる。
 証券会社のアナリストらは、LCD事業部がSMDと合併し、サムスン電子の半導体部門と追加で合併する可能性、LCD事業部とSMDのLCD部門を一つの会社とし、SMDのAMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)部門をサムスン電子と合併する可能性などを提示している。

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