【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の崔寶善(チェ・ボソン)報道官は30日の定例会見で、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記死去で先送りしていた民間人の北朝鮮訪問を再開させる方針を明らかにした。
 金総書記の葬儀が終わり、正常な状態に戻ったため、訪朝再開を積極的に検討しているという。
 韓国政府は金総書記の死去が発表された19日から開城工業団地以外の地域への訪朝を認めていない。これまでは北朝鮮支援と支援物資の配分の監視、社会・文化交流などのための訪朝を選別的に許可していた。
 崔報道官は金総書記死去以降の南北関係について、「朝鮮半島の安定を最優先とし、状況管理に万全を期している」と述べた。また、状況の変化に合わせ、柔軟かつ迅速に対応していく考えを示した。
 北朝鮮の後継体制については、「政府は北朝鮮をありのまま見ている」と説明。南北は相互の体制を認め、尊重することで合意しており、その精神を守っていくことが韓国政府の基本的な観点だと話した。

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