【ソウル聯合ニュース】韓国の知識経済部は5日、IT分野の11月の輸出額は132億6000万ドル(約1兆340億ウォン)で前年同月比2.5%減となったが、1~11月の輸出額は1444億5000万ドルで、過去最高を更新したと発表した。
 同部はスマートフォン(多機能携帯電話)やシステム半導体など、ハードウェアとソフトウェアを融合した次世代主力製品が輸出をけん引したと説明している。
 スマートフォンの1~11月の輸出額は114億3000万ドルとなり、初めて100億ドルを上回った。2009年のスマートフォン輸出額は20億6000万ドル、2010年は68億4000万ドルだった。
 今年11月のスマートフォン輸出額は10億2000万ドルで、前年同月比12.9%減となった。新製品の発売が後押しし、9億3000万ドルだった10月比では増加した。
 米市場調査会社のSAによると、韓国携帯電話産業の7~9月期の売上高と出荷量はいずれも世界1位となった。スマーフォンの出荷量も世界トップを記録した。
 携帯電話の11月の輸出は18億8000万ドルで、前年同月比29.8%減少した。知識経済部は海外生産の割合が拡大したほか、前年同月の輸出が好調だったためと分析している。
 システム半導体の輸出は前月比21.7%増の18億9000万ドル。4か月連続で20%を上回る伸び率をマークした。システム半導体の世界市場シェアは4.1%になり、初めて4%台に上昇した。
 システム半導体の好調はメモリー半導体の輸出不振を相殺した。メモリー半導体の11月の輸出は17億4000万ドルで、前年同月比14.1%減となった。
 輸出先では日本(3.6%増)、中国(6.6%増)、東南アジア諸国連合(ASEAN、7.8%増)などアジア地域への輸出が増加したが、米国(17.2%減)、欧州連合(EU、32.7%減)、中南米(7.2%減)への輸出は減少した。
 11月の輸入は携帯電話が6億6000万ドルで、前年同月比26.1%増となった。無線通信機器は7億7000万ドルと同27.2%伸びた。輸入全体の55%以上を占める電子部品の輸入が減り、輸入総額は前月比2.8%減の68億2000万ドルとなった。
 ITの貿易収支は産業全体の黒字(39億1000万ドル)を上回る64億4000万ドルとなった。

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