【ソウル聯合ニュース】サムスン電子のタブレット型端末「ギャラクシータブ10.1」の販売差し止めを言い渡した一審の仮処分を覆したオーストラリア連邦裁判所の判断は、デザイン特許をめぐる米アップルとの訴訟でサムスン電子の初の勝利となった。
 これまでサムスン電子は第3世代移動通信システム(3G)技術の特許侵害を主張、アップルはデザインやユーザーインターフェース(UI)などの知的財産権で提訴してきた。
 ただ、サムスン電子の移動通信特許が「標準特許」との理由でアップル製品の販売差し止めに失敗。一方、アップルはデザイン特許を盾にドイツ、オランダ、オーストラリアで「ギャラクシータブ10.1」などの販売差し止めに成功していた。
 さらに、アップルは29日、ドイツでサムスン電子が販売差し止めを回避しようとデザインを変更して発売した「ギャラクシータブ10.1N」に対しても販売差し止めを要求した。
 このような状況の中、デザインとインターフェースが問題となった今回のオーストラリアでの訴訟でサムスン電子が勝訴したことは、今後の訴訟に大きな影響を与えるとみられる。
 アップルは今月初めにも、スペインのタブレット製造企業NT―Kを相手取り同国の裁判所に提訴したデザインをめぐる特許訴訟で敗訴している。
 サムスン電子は今回の勝訴を機に反撃に乗り出す方針だ。

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