【ソウル聯合ニュース】29日に釜山で開幕する世界開発援助総会は、世界で唯一、援助を受ける国から供与国となった韓国で開催されることで注目される。 
 韓国は先進国からの有償無償の援助をもとに最貧困国から抜け出し、世界トップ10の経済規模を誇る発展を成し遂げた。
 経済開発が本格的に始まった1969年、韓国は国際社会から800億ウォンの支援を受けた。当時の韓国政府予算(3000億ウォン)のおよそ3分の1にあたる。日本の植民地支配から解放された1945年から1990年代後半まで、韓国が国際社会から受けた援助総額は127億ドルに達する。現在の価値で換算するとおよそ70兆ウォン(約4兆7358億円)になる。
 韓国が援助を受ける国から援助する国に転換するのに14年かかった。1995年に世界銀行の援助対象国リストから外れ、1996年に経済協力開発機構(OECD)に加入。2009年にはOECDの開発援助委員会(DAC)に加盟した。
 昨年までの韓国の援助総額は77億3400万ドルと推計される。ODA(政府開発援助)は2006年の4億5500万ドルから2010年には11億6700万ドルに増加した。国民総所得(GNI)に占める割合は2006年の0.05%から2010年には0.12%に増加している。
 韓国政府はこの割合を2012年までに0.15%、2015年までに0.25%に拡大する方針だ。ただ、DAC加盟国の平均0.31%に比べると低い水準だ。外交通商部の関係者は28日、「韓国が供与国としての地位を固めるためにODAの割合をDACの平均以上に高めるべき」と話した。

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