【ソウル聯合ニュース】大韓航空が28日発表した4~6月期の決算は、売上高が前年同期比2%増の2兆9444億ウォン(約2180億円)、営業損益は197億ウォンの赤字だった。
 売上高の場合、東日本大震災の影響で韓国を出発する乗客が4%減ったものの、中国人など海外旅客の需要が増加したほか、海外貨物市場の積極開拓も奏功し、小幅増となった。しかし営業損益では、中東情勢不安による原油高騰で燃料費が34%跳ね上がったことが響き、前期の1629億ウォンと前年同期の3950億ウォンの黒字から一転、赤字に転落した。 
 一方、ウォン高進行による為替差益などで、当期純利益は337億ウォンを計上した。
 同社は「通常、4~6月期は航空会社の閑散期にあたる上、今年は原油価格の高騰が悪材料となった」と説明。前年に航空需要が特別多かった反動もあるという。7~9月期については、旅客部門は日本の震災からの復興、中東不安の解消、大型旅客機の追加投入で、貨物部門も韓国・欧州連合(EU)自由貿易協定発効に伴う輸出入増でそれぞれ需要拡大が見込めるとし、収益改善を期待した。

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