【ソウル聯合ニュース】韓国の銀行が高卒者失業問題などを解消するため、新規高卒者の採用枠を拡大する。 
 業界団体の全国銀行連合会が各行の高卒者の採用枠拡大計画をまとめて公表した資料によると、18行がことし上半期(1~6月)から2013年まで採用予定人員の約12%に当たる2700人の高卒者を雇用する。年平均では907人で、この2年間で採用された高卒者の平均459人の約2倍に当たる。
 銀行は特性化高校(特別分野の人材養成を目的とする高校)から推薦を受けるなどして、新規高卒者の採用を拡大していく予定だ。また、優秀な高卒の行員には夜間大学の授業料を支援し、正社員への転換を増やすなど、人事管理システムを補完する。コールセンターのオペレーターなどの業務に限定されている高卒の行員が能力や努力次第で金融専門家に成長できるようにサポートする考えだ。 
 銀行連合会は高卒者の採用に積極的に取り組む銀行にインセンティブを与えるほか、優秀な金融人材を育成するため、特性化高校向けのカリキュラムを開発する計画だ。
 銀行連合会関係者は高卒者の採用枠拡大について、「若い人材の拡充や組織の効率性向上、高卒者失業問題の解決に貢献するとともに、経済活動人口を増やす効果があるだろう」と期待を寄せた。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0