【ワシントン聯合ニュース】韓米自由貿易協定(FTA)履行法案を8月の米議会休会前に処理するよう求めていたオバマ政権の高官が、韓米FTAの批准が秋に先送りされる可能性を初めて示唆した。
 デイリー大統領首席補佐官は19日に記者団と会い、「議会が韓国などとのFTA履行法案を8月中に処理できるかどうかは分からない」と述べた。「われわれは進展に努めており、早い時期にFTA履行法案を議会に提出する」としたが、具体的な提出時期には言及しなかった。
 デイリー補佐官は14日、米商工会議所が主催した韓米財界人の夕食会で「議会が8月の休会前に行動に出なければ、米国の企業は難局に陥る」と述べ、早期の法案処理を強く訴えたが、同日はこれより一歩引いた姿勢を示した。
 8月6日に議会が休会に入るまで2週間ほどしか残っていないにもかかわらず、ホワイトハウスは韓米FTA履行法案をまだ議会に提出していない。
 ホワイトハウスが「休会前の処理」から後退した姿勢を示しているのは、貿易調整支援(TAA)制度延長案との同時処理を主張する民主党と、TAA延長案の処理を先送りする姿勢を示している共和党上院指導部との間で合意に難航しているためだという。

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