【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れている日本外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長が韓国メディアとの接触を避け、非公開で日程をこなしている。
 独島問題と関連し、日本外務省の大韓航空機利用自粛措置が波紋を広げている中、メディアに露出する場合、別の問題が生じかねないという懸念があるためとみられる。
 こうした動きは17日の入国の時から感知された。大韓航空機利用自粛措置や韓国政府の対応策検討に関する立場を尋ねられると「韓国外交通商部関係者と協議する」と答えるにとどまった。
 さらに、独島問題と関係のない事案についても言及を控えた。杉山局長は日本側の6カ国協議首席代表として、北朝鮮の核問題に対する日本政府の立場を比較的に詳しく説明してきたが、今回は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)での韓日米共助案に対する質問にも口を閉ざした。
 18日に行われた魏聖洛(ウィ・ソンラク)外交通商部朝鮮半島平和交渉本部長との会談も非公開で行われた。通常は外交通商部で行われるが、今回は場所さえ公開されなかった。会談結果に関する説明も報道資料1枚で済ました。5月の来韓した際は記者会見を開き、報道陣の質問を受け付けたのとは対照的だ。
 外交通商部関係者は「状況が状況だけに、韓国メディアとの接触は負担にならざるを得ない」と説明した。とはいえ、日本の大韓航空機利用自粛措置や野党議員らの鬱陵島視察計画などで韓国社会の耳目が集まる中、杉山局長が明確な説明もなく韓国メディアを避けることは無責任な行動だとする指摘も出ている。

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