銃乱射事件が発生した現場の写真=5日、ソウル(聯合ニュース)
銃乱射事件が発生した現場の写真=5日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国北西部の江華島南部にある海兵隊第2師団の部隊内で発砲事件を起こした上等兵(19)は、一人一人を狙って単発で銃を発砲したことが分かった。
 海軍関係者は5日の調査結果会見で、「現場にあった銃器は単発で調整されていた。遺体を検視した結果、乱射はなかった」と明らかにした。
 同関係者によると、上等兵は簡易弾薬庫から実弾75発、空砲弾2発、手りゅう弾1個の入った箱を窃取。12~13発の実弾を発砲したと推定される。
 上等兵は注意を要する「一般関心兵士」に分類されていた。「一般関心兵士」とは入隊前の性格検査で危険度が高かったり、部隊生活に適応できない兵士らを指す。個人ロッカーで発見された上等兵のメモ帳には、「自分のことが嫌い。問題児だ。わたしを変えようとする人は1、2人ではない」と書き込まれていたとされる。
 軍関係者によると、最初に撃たれた一等兵(20)は上等兵より階級は下だが、年は上だった。上等兵は年上の一等兵が自分に対する態度が悪いとし、摩擦が多かったという。事故直前には態度の悪い一等兵を殺したいと別の兵士に心境を漏らしていたいとされる。
 一方、事件当時、上等兵から酒のにおいがし、身体がふらついていたとの部隊員の供述があり、軍は確認を急いでいる。

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