【ソウル聯合ニュース】大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は29日、下半期(7~12月)の韓国の輸出は前年同期より17.6%多い2882億ドル(約23兆3643億7500万円)に達し、ことしの貿易(輸出入)1兆ドル目標は無難に達成できるとの見通しを示した。
 上半期(1~6月)輸出実績と下半期見通しを合わせた推計では、年間輸出額は前年比21.1%増の5649億ドル、輸入は5200億ドルとなると見通した。
 下半期の輸出増加率は上半期(25.0%)に比べ7.4ポイント下がり、17.6%と予想した。これは主力輸出品目の電子部品の状況が改善されておらず、中国との競争激化も予想されるため。
 特に上半期に高い増加率を示した対日輸出は、東日本大震災からの復興の本格化で、下半期は増勢が鈍ると見通した。
 そのうえで、下半期輸出の伸びは上半期より鈍化するものの、すべての地域で2けた増価率を記録すると見通した。
 米国は経済成長の減速が予想されるものの自動車消費市場と製造業が回復しており、欧州は韓国・欧州連合(EU)間自由貿易協定(FTA)の暫定発効による効果が期待されるとした。ただ、南欧は経済危機に伴う消費心理萎縮と財政負担で不安要因が存在すると指摘する。インド、ブラジル、ロシアなど新興国は消費者の購買力が拡大し、インフラ投資が増え、高い輸出増勢が続くと見通した。
 品目別では、自動車が米国の需要回復を追い風に輸出を伸ばし、石油製品と石油化学製品は新興国の需要拡大と価格上昇で市場環境が良好だと説明した。
 一方、半導体、ディスプレーなど電子部品素材類は需要の拡大にもかかわらず市況改善が遅れており、家電とコンピュータは先進国需要が回復できず輸出が小幅像にとどまるとした。

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