【ソウル聯合ニュース】米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を採用した高機能携帯電話(スマートフォン)の総販売台数が1000万台を超えたことが22日、分かった。
 通信会社別では、SKテレコムが618万台、KTが206万台、LGユープラスが186万台だった。販発開始から1年6か月で1000万台のセールスをマークした。
 韓国のスマートフォン市場全体の規模は約1410万台で、アンドロイドスマートフォンは約70%割を占めている。
 アンドロイドスマートフォンは昨年、世界市場で高い成長率を維持し、ことし1~3月期は販売台数で1位を獲得したが、市場シェアは36%と、韓国市場の半分の水準だ。
 韓国市場でアンドロイドスマートフォンが急成長した背景には、サムスン電子やLG電子など大企業とグーグルのパートナシップがある。特に、世界1位のアンドロイドスマートフォンメーカーのサムスン電子との提携が主要因となった。
 米アップルの「iPhone」に対抗するサムスン電子のアンドロイドスマートフォン「ギャラクシーS」は高性能に強力なマーケティングが加わり、韓国市場でアンドロイドスマートフォンの人気を後押しした。
 だが、グーグルのOSが韓国市場の大部分を占め、OSに搭載されているグーグルのサービスと国内企業とのトラブルも発生した。韓国のポータル大手、ダウムとネイバーは4月、アンドロイドスマートフォンが検索エンジンの選定でライバル事業者を不当に排除したとして、グーグルを公正取引委員会に訴えた。
 さらなる普及には課題も多い。アップルは誰もが使いやすいスマートフォン時代を目指しているが、グーグルはアップグレードが簡単ではなく、アプリケーションの違法コピーも難題となっている。グーグルの影響力が強まり、これまでメリットとして挙げられた開放性が逆にデメリットとして作用することも懸念されている。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0