【ソウル30日聯合ニュース】北朝鮮政権を追従する「従北」主義者が集まる韓国のインターネットサイトに70人の韓国軍兵士が会員加入していることが分かり、このうちコメントを書き込んだ7人については国軍機務司令部が調べを進めている。
 軍関係者が30日に明らかにしたところによると、摘発済みの従北サイトに大領(大佐)1人、中領(中佐)5人、少領(少佐)5人、尉官級をはじめとする将校26人、副士官9人、士卒35人らが加入していることを、このほど機務司令部が確認した。
 このうち初級将校や兵士ら7人が、「忠誠誓約」のページにコメントを残していた。ただ、コメントには金正日(キム・ジョンイル)総書記、正恩(ジョンウン)氏父子に忠誠を誓うなどの内容は含まれておらず、国家保安法違反の水準のものではないと伝えた。ほとんどの兵士が、北朝鮮関連記事を検索する目的や好奇心から加入しており、空軍中領の場合は名義を盗用されたと話しているという。ただ機務司令部は、コメントを残した兵士らが部隊内で別の兵士にも北朝鮮体制を美化したたえるような発言をしていないかなどを調べていると説明した。
 このサイトは2002年の開設当時は健全なサイトだったが、2005年から従北サイトに変わったという。サイト開設者は昨年6月に有罪判決を受けており、関連事件は現在、大法院(最高裁判所に相当)に係留されている。サイトはすでに閉鎖された。
 国防部のキム・ミンソク報道官は、「単なる好奇心で加入した軍人も全員処罰することはできないが、どの程度の関連があるのか、全面的に調査する計画」だと話した。親北朝鮮サイトに軍兵士がアクセスできないよう遮断する対策も講じていると明らかにした。

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