枯れ葉剤の後遺症により指が曲がった元韓国軍兵が非武装地帯で勤務していたごろに娘と撮った写真=30日、漣川(聯合ニュース)
枯れ葉剤の後遺症により指が曲がった元韓国軍兵が非武装地帯で勤務していたごろに娘と撮った写真=30日、漣川(聯合ニュース)
【漣川30日聯合ニュース】元韓国陸軍上士(曹長に相当)の男性が、米軍が1955年に非武装地帯(DMZ)に枯れ葉剤を散布したと証言した。
 男性は当時、DMZの江原道・鉄原で勤務していた。米軍はヘリや航空機で1か月の間に3~4回、枯れ葉剤を空中にまいたという。また、散布は米軍が独自で行い、韓国軍は参与しなかったと話した。当時の南北軍事境界線は鉄条網をつけた垣根があるだけで、交戦が頻発しており、敵が身を隠すことのできる草木を一掃する必要があったと説明した。
 これまでDMZへの枯れ葉剤散布は、米軍の主導の下、1960年代末に行われたとされてきた。韓国内でこうした証言が出たのはこれが初めて。
 この男性は、1967年に別の勤務地で、米軍が見守るなか中隊長の指揮の下、敵の浸透ルートになりそうな場所に素手で枯れ葉剤の粉末をまいた。このため20年ほど前から指の第一関節が曲がり、脚が麻ひするなどの症状が出て、2007年に「国内枯れ葉剤被害者」に認定された。

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