【ソウル30日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は30日、第66回ラジオ・インターネット演説を行い、「労働組合の違法ストだけでなく、労働者の権益を侵害する不公正な事例についても厳しく対処する」と述べた。
 韓国では先週、違法ストライキを続けていた自動車エンジン部品メーカー、柳成企業に警官隊が投入され、ストが収束した。
 李大統領は柳成企業のストと関連し、「年俸7000万ウォン(522万円)の正社員が違法ストを行ったのは残念だ」と述べるとともに、年俸2000万ウォンに満たない非正規労働者が多いことを指摘した。李大統領は労働者の生活の質向上と企業の成長を同時に達成する目標を掲げた上で、「非正規雇用者の苦悩を和らげ、新しい雇用を創出しなければならない」と語った。
 さらに今回のストについて、単に1企業の問題ではなく自動車産業全体に影響を与え、国民に不安を与えたと指摘。「ある企業のストが産業全体を動揺させることを国民は決して許さない」と語気を強めた。
 また、李大統領は、「政府は労使の自律性を尊重し、どちらの側にも法と原則を公正に適用する」と述べた。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0