前年同期に比べ売上高は7%増加した。営業利益は33%減少し、2009年4~6月期(2兆5700億ウォン)以来の低水準となった。昨年10~12月期比では売上高は12%、営業利益は2%それぞれ減少した。
半導体部門は、売上高が9兆1800億ウォンと前年同期比12%増加したが、営業利益は1兆6400億ウォンで同16%減少した。サムスン電子は、DRAM価格の下落が続いたが、高機能携帯電話(スマートフォン)などのモバイル機器の需要拡大に伴い、NAND型フラッシュメモリーとシステムLSI(大規模集積回路)が好調だったことで、相対的に堅調な収益性を維持できたと説明した。
ディスプレーパネル部門は業績が振るわなかった。売上高は6兆5100億ウォンで、同5%減少し、2300億ウォンの営業損益となった。液晶パネルの販売価格下落などで売り上げが減り、新工程導入による稼働率や歩留まりの悪化などの影響で収益性が悪化した。
通信部門は、売上高が同19%増の10兆6400億ウォン、営業利益が同31%増の1兆4300億ウォンを記録した。携帯電話の販売台数が前年同期より増加した上、販売台数に占めるスマートフォンの割合が拡大し、好調を示した。
サムスン電子は、4~6月期は世界景気の不確実性が持続するなか、競争が激しくなり、経営環境が厳しくなるとの見通しを示した。ただ、主要部品の在庫を確保し、取引先の多角化を持続的に進めているため東日本大震災による影響は少ないと予想した。
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