【ソウル27日聯合ニュース】北朝鮮警備艇1隻が26日午後9時38分ごろ、黄海上の軍事境界線と位置付けられている北方限界線(NLL)を越えて南下し、韓国軍の警告射撃を受けて引き返した。韓国の合同参謀本部が27日、明らかにした。
 合同参謀本部によると、韓国軍の高速艇は北朝鮮船舶の前方500メートル海上に機関砲8発を発射した。北朝鮮警備艇は9分間にわたりNLL侵犯を続け、北朝鮮側に戻ったという。
 韓国軍は、北朝鮮警備艇がNLL付近で操業中だった漁船を監視するうちにNLLを越えたものとみている。今年に入り、北朝鮮漁船がNLLを超えたのは3回あったが、警備艇の侵犯は初めて。
 韓国軍は同海上で本格的なカニ漁が始まり、韓国漁船がNLLを超え、北朝鮮軍に拿捕(だほ)される事件が起こらないよう、取り締まりを強化している。

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