【ソウル30日聯合ニュース】日本の東京電力福島第1原子力発電所で発生した事故の影響で、韓国でも放射性物質が検出されてから、海藻類やマスク、空気清浄機などの販売が急増している。
 韓国内での放射性物質の検出量がごくわずかで、海藻類などヨウ素を含む食品に放射性物質の体内蓄積を予防する効果はほとんどないという専門家の説明にもかかわらず、消費者の不安は消えない。
 流通業界が30日に明らかにしたところによると、一部メディアがヨウ素が放射性物質の体内蓄積を防ぐと報じた15日から21日まで、大手スーパーのイーマートではワカメとコンブの売り上げが前年の同じ期間に比べ122.0%、95.6%、それぞれ増加した。
 その後、大韓医師協会が25日に全国の放射線量が健康に危害を与える水準ではなく、ヨウ素を含む食品を食べても予防的効果は微々たるものだと国民向け勧告文を発表するなど、相次いで専門家の助言があったが、状況は変わっていない。
 大手スーパーの22~28日のワカメとコンブの売り上げをみると、イーマートはそれぞれ前年の同じ期間に比べ100.5%、92.5%増え、15~21日の増加率と大きな差がなかった。ロッテマートも同52.9%増、56.3%増と、東日本大震災発生後(11~28日)の増加率(50.9%、62.7%)に近い水準だった。
 また、黄砂の飛来と放射能に対する恐怖が重なり、マスクも飛ぶように売れている。コンビニエンスストアのGS25では12~29日にマスクの売り上げが前月12~29日に比べ101.9%増加した。イーマートでも22~28日のマスクの売り上げが前年の同じ期間に比べ35.7%増えた。マスクのほか、空気清浄機や手指消毒剤の販売も伸びている。

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